カーラッピングで必須といえるアイテムの一つであるヒートガンは、フィルムを柔らかくしてボディに密着させるための重要なツールです。必要なヒートガンの選び方と使い方について解説します。
ヒートガンとは？
ヒートガンは、熱風を発生させて素材を加熱するための道具です。カーラッピングにおいては、フィルムを柔らかくして曲面や凹凸に密着させるために使用されます。ヒートガンの選び方や使い方を知ることで、ラッピングの仕上がりが格段に向上します。
ヒートガンの選び方
ヒートガンの種類
ヒートガンには主にピストル型とペン型の2種類があります。ピストル型はハイパワーで広範囲の加熱が可能であり、ペン型は細かい作業に適しています。カーラッピングでは、ピストル型が一般的に使用されます。
形状と機能
ピストル型は、温度調整機能や風量調整機能が付いているものが多く、作業に応じて温度を調整できるのがメリットです。また、自立するタイプのヒートガンは、両手を使った作業がしやすく便利です。冷却機能付きのものもあり、作業後のクールダウンに役立ちます。
おすすめのヒートガン
マキタ ヒートガン HG6031VK
ハイパワーで温度調整機能付き。プロフェッショナルからDIYユーザーまで幅広く支持されています。
京セラ（旧リョービ）ヒートガン HAG-1551
温度と風量の調整が可能で、使いやすいデザインが特徴です。
ボッシュ ヒートガン GHG 20-63
精密な温度管理ができる高性能ヒートガン。長時間の使用にも耐えられます。
ヒートガンの使い方
フィルムの貼り付け
フィルムを貼る際には、ヒートガンでフィルムを均一に温めて柔らかくします。フィルムを引っ張りながら、スキージーを使って空気を抜いていきます。ヒートガンを一箇所に当て続けるとフィルムが溶けたり焦げたりするので、常に動かしながら温めるのがポイントです。
曲面や凹凸への対応
カーラッピングの難所である曲面や凹凸部分は、ヒートガンを使ってフィルムを柔らかくし、引っ張りながら密着させます。フィルムが少し伸びたと感じたら、温めを止めて圧着させます。過度に引っ張るとフィルムが破れることがあるので注意が必要です。
ポストヒーティング（後熱処理）
フィルムを貼り終えた後は、ポストヒーティングと呼ばれる後熱処理を行います。これによりフィルムの粘着性が高まり、剥がれにくくなります。適切な温度で行うことが重要ですので、温度計を使用して正確に温度を管理すると良いでしょう。
ヒートガンのメンテナンス
使用後のケア
ヒートガンは使用後に冷却し、清潔な状態で保管します。特にノズル部分は熱がこもりやすいため、冷却機能が付いている場合はそれを活用すると良いです。また、ノズルに汚れやホコリが溜まらないように定期的に掃除することも重要です。
保管方法
ヒートガンは乾燥した場所に保管し、湿気や埃が入らないようにします。専用のケースがある場合は、それを利用して保管すると良いでしょう。
DIYでカーラッピングを成功させるためには、適切なヒートガンの選び方と使い方が重要です。この記事で紹介した情報を参考に、自分に合ったヒートガンを選び、正しい使い方をマスターして美しい仕上がりを実現しましょう。
